2.鳴海

【芭蕉自筆影印】
①「ほしざきの」書賛
 袮覺松風の里 よひつ支(呼続の浜)盤夜明て可ら かさ寺盤遊支能降日

 ほしさ支能闇越みよとや啼ちと利

(ね覚松風の里。よびつぎ(呼続の浜)は夜明てから、かさ寺はゆきの降日

 ほしざきの闇をみよとや啼ちどり)

②「京までは」第三句懐紙
 なるみ能驛尓と万利遣るに 飛鳥井雅章の君 都をへ多(隔)つる登よ(詠)みて あるし尓給ハらせ介る越見て

 京まて盤ま多半天(ナカゾラ)や雪の雲

星崎の浦

 ほしさき能闇をみよとやなくちと利

熱田御修覆

 磨(トギ)なおす鏡も清し雪の花

(なるみの駅にとまりけるに、飛鳥井雅章の君、都をへだ(隔)つるとよ(詠)みて、あるじに給はあらせけるを見て

 京まではまだ半天(ナカゾラ)や雪の雲

星崎の浦

 ほしざきの闇をみよとやなくちどり

熱田御修覆

 磨(トギ)なをす鏡も清し雪の花  )

【句碑】
①笠覆寺(笠寺観音)
 名古屋市南区笠寺町上新町83本

 星崎能闇を見よ(?)登(?)や啼千鳥
(星崎の闇を見よとや啼千鳥)


②天神社(あまつかみしゃ)
 名古屋市緑区鳴海町矢切127-1
 
 京まではまだ半空や雪の雲





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