[11月12日〜]
杜国・越人と吟行
①「伊良古崎紀行」懐紙 つづき2
伊羅古耳行道 越人酔て馬耳乗る
遊支や砂む万与梨落与酒の酔 同
鷹飛と川み付てう連しいらこ崎 同
冬海や砂吹あ希る華の波 越人
麦者衣て能隠家や畑村 者せ越
冬越左可利尓椿咲也 越人
昼の空のみ可む犬の禰可へりて
野仁
(
伊らこに行道、越人酔て馬に乗る
ゆきや砂むまより落よ酒の酔 同
鷹ひとつみ付てうれしいらご崎 同
冬海や砂吹あげる華の波 越人
麦はえて能隠家や畑村 ばせを
冬をさかりに椿咲也(サクナリ) 越人
昼の空のみかむ犬のねがへりて
野仁(杜國)
)
②「麦蒔て」三物懐紙
長安ハもとこれ名利の地 空手尓して銭なきものハ、道路可多し登いへり
麦蒔て能隠家や畑村 ばせを
冬越さ可利能椿咲也 越人
昼能空蚤可む犬農禰可へり帝 野仁
(
長安はもとこれ名利の地、空手にして銭なきものは、道路かたしといへり
麦蒔て能隠家や畑村 ばせを
冬をさかりの椿咲也 越人
昼の空蚤かむ犬のねがへりて 野仁
)
③「梅つばき・いらご崎」句文懐紙
此里を保ひ登いふ事ハ 無可し院のみ可登の本めさせ給ふ地なるによ梨て ほう美登いふよし 里人のか多利侍る越 いつ連能婦み耳書とゝ免多るとも志らす侍連とも いとも閑しこ九覚え侍るまゝに
梅つ者き早咲保め舞保美の里
いらこさ起 ほ登ち可希禮者 見耳ゆき侍利帝
い羅こ崎にる物も那し鷹能聲
(此里をほびといふ事は、むかし院のみかどのほめさせ給ふ地なるによりて、ほう美といふよし、里人のかたり侍るを、いづれのふみに書とゞめたるともしらず侍れども、いともかしこく覚え侍るまゝに
梅つばき早咲ほめむ保美の里
いらござき、ほどちかければ、見にゆき侍りて
いらご崎にる物もなし鷹の声 )
【句碑】
①伊良湖シーサイドゴルフ入口
田原市伊良湖町宮下2822-2
鷹飛と川み付てう連しいらこ崎
(鷹ひとつみ付てうれしいらご崎)
①伊良湖シーサイドゴルフ入口
田原市伊良湖町宮下2822-2
鷹飛と川み付てう連しいらこ崎
(鷹ひとつみ付てうれしいらご崎)
田原市江比間町郷中 駐車場「菜の花浪漫街道」看板から川沿へ・左登
雪や砂馬より落そ酒の酔
?
(雪や砂馬より落よ酒の酔)
③潮音寺
田原市福江町原ノ島37 本堂左
麦者ゑて能隠家や畑村
(麦者えて能(ヨキ)隠家や畑村)