7.名古屋

[11月25日〜]
    名古屋・荷号亭(泊〜12月中旬)
    26日荷号亭「凧の」七吟三十句
    28日昌碧亭「ためつけて」八吟
    12月
    1日 桐葉亭「旅人と」三吟半歌仙
    3日 風月堂「霞かと」五吟表六句
    4日 聴雪亭「箱根越す」六吟歌仙
    9日 一井亭「たび寝よし」七吟半
    12月上中旬
            昌圭亭「露凍て」十吟二十四句

【芭蕉自筆影印】
①「いざ出む」発句懐紙
 書林風月登きゝし其名もやさしく覚えて 志者し立寄てやすらふ程尓雪能降出遣禮者

 いさ出無遊支み尓ころふ所まて
 
(書林風月ときゝし其名もやさしく覚えて、しばし立寄てやすらふ程に雪の降出ければ

 いざ出むゆきみにころぶ所まで ) 

②「いざ出む」発句懐紙
 ある悲との毛と耳あ曽ひて毛のくひさ希のむ本と耳 遊支のお可しう降出希礼者

 いさ出む雪み尓ころふ處まて

(あるひとのもとにあそびてものくひさけのむほどに、ゆきのおかしう降出ければ

 いざ出む雪みにころぶ処まで )

【句碑】
①詠地付近になし

(箱根こす人も有るらし今朝の雪)
  別市町村 大磯町 鴫立庵

②詠地付近になし

(ためつけて雪見にまかるかこみ哉)

③詠地付近になし

(いざ行む雪見にころぶ所まで)
  別市町村 石岡・国分寺

④詠地付近になし

(香を探る梅に蔵見る軒端哉)




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