【芭蕉自筆影印】
①「さびしさや」
あす盤檜の木と可や 谷の老木のいへること(笈日記に)有 きのふ盤夢と過て 阿す盤いま多来らす 多ゞ生前一樽(酒)の楽能外耳 あす盤ゝゝゝといひくらして 終耳賢者能曽し里(誹り・叱り)越うけぬ
さひしさや花のあ多利能あすならふ
(あすは檜の木とかや、谷の老木のいへること(笈日記に)有。きのふは夢と過て、あすはいまだ来らず。たゞ生前一樽(酒)の楽の外に、あすはゝゝゝといひくらして、終に賢者のそしり(誹り・叱り)をうけぬ
さびしさや花のあたりのあすならふ)
④苔清水
吉野郡吉野町吉野山 西行谷
春雨のこしたにつたふ清水哉
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