1.江戸

[1687年貞享4年10月11日]
    江戸其角亭・「旅人と」十一吟世吉
[10月25日]
    深川発

【芭蕉自筆影印】
①「旅人と」画賛
 者やこな多へ登いふ露の むくら(葎)能宿盤う礼多くとも 袖可多し支(片敷)て御とま利あ連や堂ひ人

 堂飛人登王可名よ者礼舞者つしく禮

(はやこなたへといふ露の、むぐら(葎)の宿はうれたくとも、袖かたしき(片敷)て御とまりあれやたび人

 たび人とわが名よばれむはつしぐれ)

【句碑】
①詠地付近になし

(旅人とわが名呼ばれん初しぐれ)
 別市町村 茨城・潮来市②

②詠地付近になし

(時は冬よしのをこめん旅のつと)



【詞碑】
(造化にしたがひ、造化にかえれ)
「天地自然に従順となり、天地自然の根本のところに立ちかえれ」



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