[12月中下旬]
佐屋〜桑野〜四日市〜杖突坂〜上野
①「ふるさとや」等二句懐紙
ふる佐とやへその緒尓なくとしのく礼
よひのとし盤 空の名残おしまむ登 さけのみ夜ふ可して 元日飛るまてい袮多梨
二日尓もぬ可里盤せしな花の者流
(ふるさとやへその緒になくとしのくれ
よひのとしは、空の名残おしまむと、さけのみ夜ふかして、元日ひるまでいねたり
二日にもぬかりはせしな花のはる )
②「かちならば」句文懐紙
さや(佐屋)より おそろしき髭奈と生多る 飛脚めき多るおのこ同船志希るに 折ゝ舟人乎袮めい可る尓 興さめて 山ゝの希しきうし奈ふ心地志侍る 漸ゝ桑名尓付て 處ゝ駕尓乗 馬にておふ(往)程 杖つき坂(馬子に)引(かせ)の本(登)すとて 荷鞍うち(ひっくり)可へりて馬よ利落ぬ ひとり多ひの和ひしさも哀増て やゝ(やっと)起あか礼者 まさ奈の(へたな)乗てや登 まこに盤志可ら礼て
可ち(陸地クガチ・徒歩)なら者杖つき坂を落馬哉
終耳季の言葉いらす
(さや(佐屋)より、おそろしき髭など生たる、飛脚めきたるおのこ同船しけるに、折ゝ舟人をねめいかるに、興さめて、山ゝのけしきうしなふ心地し侍る 漸ゝ桑名に付て、処ゝ駕に乗、馬にておふ(往)程、杖つき坂(馬子に)引(かせ)のぼ(登)すとて、荷鞍うち(ひっくり)かへりて馬より落ぬ。ひとりたびのわびしさも哀増て、やゝ(やっと)起あがれば、まさなの(へたな)乗てやと、まごにはしかられて、
かち(陸地クガチ・徒歩)ならば杖つき坂を落馬哉
終に季の言葉いらず)
【句碑】
①芭蕉生家
伊賀市上野赤坂町304
古里や臍のを尓泣としの久礼
(古里や臍のおに泣としのくれ)
①芭蕉生家
伊賀市上野赤坂町304
古里や臍のを尓泣としの久礼
(古里や臍のおに泣としのくれ)
「自筆『古里や』発句切を拡大」
②杖衝坂
四日市市采女町3464付近
R1横・旧東海道 住宅地・奥・坂上
Google Mapsに句碑表示有
歩行奈らは杖津き坂越落馬可那
(歩行ならば杖つき坂を落馬かな)
③詠地付近になし
(旅寝してみしやうき世の煤はらひ)(スス)
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②杖衝坂
四日市市采女町3464付近
R1横・旧東海道 住宅地・奥・坂上
Google Mapsに句碑表示有
歩行奈らは杖津き坂越落馬可那
(歩行ならば杖つき坂を落馬かな)
③詠地付近になし
(旅寝してみしやうき世の煤はらひ)(スス)
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