8.伊賀上野 つづき2

[1月]
    藤堂探丸亭「さまざまの」

【芭蕉自筆影印】
①「さまゞゝの」発句・脇懐紙
 探丸子のきみ 別墅(ベッショ)の花みもよほさせ給比介る尓 む可しのあともさな可ら尓て

 さ万ゞゝの事おもひ出す桜可な 桃青

 春の日者やくふて尓暮行   探丸子

(探丸子のきみ、別野(ベッショ)の花みもよほさせ給ひけるに、むかしのあともさながらにて

 さまゞゝの事おもひ出す桜かな 桃青

 春の日はやくふでに暮行   探丸子)


【句碑】
①新大仏寺
 伊賀市富永1238


 丈六耳陽炎高し石乃上
(丈六に陽炎高し石の上)


②白鳳城天主閣下
 伊賀市上野丸の内

 左まゝゝ能事おもひ出す桜哉
(さまざまの事おもい出す桜哉)




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