①「なをみたし」句文懐紙
やまとのく尓を行脚志て 可つらき山能布もと越と越る尓 よも能花盤さ可梨尓咲て み年ゝゝハ霞こ免多類有明乃月も いとゝ(ますます)哀不可き耳 可(彼・一神主神)能美め王るき登いひ遣ん 神のみ可多ち い可なる人の王る口尓や有遣むと いふ可しくおもひう多可ひ亭
奈をみ堂し花尓明行神の可本
(やまとのくにを行脚して、かづらき山のふもとをとをるに、よもの花はさかりに咲て、みねゝゝは霞こめたる有明の月も、いとゞ(ますます)哀ふかきに、か(彼・一言主神)のみめわるきといひけん。神のみかたち、いかなる人のわる口にや有けむと、いぶかしくおもひうたがひて
なをみたし花に明行神のかほ )
【句碑】